GⅠに昇格して5年目となる大阪杯(阪神・芝2000m)が4月4日に行なわれ、単勝4番人気のレイパパレ(牝4歳/栗東・高野友和厩舎)が重馬場を利し、逃げ切って優勝。デビューから無敗の6連勝でビッグタイトルを手にした。
>>【2021 大阪杯】川田将雅騎乗の無敗馬レイパパレがG1初制覇!
4馬身差の2着には6番人気のモズベッロ(牡5歳/栗東・森田直行厩舎)が追い込み、1番人気のコントレイル(牡4歳/栗東・矢作芳人厩舎)は3着に敗退。注目されたグランアレグリア(牝5歳/美浦・藤沢和雄厩舎)とサリオス(牡4歳/美浦・堀宣行厩舎)は伸びを欠いて、それぞれ4着、5着に終わった。
【川田将雅騎手 レイパパレ 大阪杯2021公式会見】
第6レース頃から降り出した雨は徐々に強さを増し、馬場状態は急激に悪化。メインの大阪杯の前には「重」発表となった。結果として、この馬場悪化が結果を大きく左右することになった。
五分のスタートを切ったレイパパレが無理することなく先頭を奪うと、サリオスとグランアレグリアはやや離れた中団をキープ。コントレイルはゆっくりと後方9番手にポジションをとってレースを進めた。
1000mの通過ラップは59秒8と、重馬場というコンディションを考えればかなりのハイペースとなったが、レイパパレは気分よく馬群を引き連れて先頭を駆けていく。
動きが出たのは3コーナーすぎ。コントレイルが外から位置を押し上げると、それに連れてグランアレグリアも仕掛けて出る。4コーナーを回ったときには、上位人気馬がまとまって遅いかかる態勢をとった。
しかし、ここからがレイパパレの真骨頂だった。直線へ向いて馬場状態がいい外へと進路をとると、一気に後続を突き放しにかかる。
インからはサリオス、外からはコントレイル、グランアレグリアとモズベッロが追撃態勢に入るが、馬場に脚をとられてかいつもの伸びは見られない。
その後もレイパパレの逃げ脚はまったく衰えず、モズベッロに4馬身もの差を付けてゴール。見事に無敗でのGⅠ戴冠という快挙を成し遂げた。
【レイパパレの全5戦を振り返る】
レイパパレのデビューは昨年1月の新馬戦(京都・芝1600m)。ここを快勝すると、約5か月の休養に入り、6月の1勝クラス(阪神・芝1600m)、7月の糸魚川特別(新潟・芝1800m)を連勝した。
しかしこのあと、出走登録していた秋華賞(GⅠ、京都・芝2000m)で抽選に外れて除外されたため、やむなく大原ステークス(3勝クラス、京都・芝1800m)に進んだが、これも2馬身差で圧勝する。
そして昨年暮れのチャレンジカップ(GⅢ、芝2000m)では、当時4歳のブラヴァス(牡5歳/栗東・友道康夫厩舎)に1馬身半の差をつけて重賞初制覇を達成。そのあと4か月の休養を挟んで、今季初戦として臨んだ待望のGⅠ戦、大阪杯で大金星を挙げたのである。
レイパパレは雨のもとで行なわれた昨年の1勝クラス戦(馬場状態は「良」)や、稍重の大原ステークスを制してはいたが、ディープインパクト産駒にタフな馬場を不得手とする馬が少なくないことも手伝って、ここまで道悪をうまくこなせると想像したマスコミ関係者は多くなかった(もちろん筆者もそのひとりだ)。加えて、仮に道悪が上手くても、いきなりトップホースたちが揃うGⅠの舞台でその巧者ぶりが通用すると考えるのは難しい。
そこには、手綱をとった川田将雅騎手の好プレーもあった。差し・追い込みが利きづらい馬場を見込んで逃げを選択。ハイペースを刻みながら、後続になし崩しに脚を使わせ、直線ではコンディションがいい外へコースをとった手綱さばきは文句なしのスペシャルさだったと言える。
2着のモズベッロは稍重だった昨年の宝塚記念(GⅠ、阪神・芝2200m)で3着に食い込んでいるように、道悪を苦にしないタイプ。本馬もその適性を活かしつつ、直線で大外へ進路をとった池添謙一騎手のファインプレーも称えるべきだろう。
【高野友和調教師 レイパパレ 大阪杯2021公式会見】
3~5着となった上位人気馬、コントレイル、グランアレグリア、サリオスは逆に道悪に泣かされた。
「馬場が想像以上に悪くなっていた」という福永祐一騎手のコメントに代表されるように、いずれもタフなコンディションに末脚の切れ味を削がれ、最後は流れ込むのみにとどまってしまった。
この3頭は馬場状態が良ければ見直すべきなのは当然で、なかでも距離延長が不安視されたグランアレグリアは、クリストフ・ルメール騎手が「良馬場ならば2000mはもつと思う」とコメントしたことは覚えておいたほうがいいだろう。
ディープ産駒の道悪得意と苦手の見極めが難しいね
それにしてもここまで強いとは思わなかった
これくらいの馬場をこなせないと欧州競馬では難しい。
コントレイルは国内か香港くらいまでの馬だったね。
グランアレグリアは、阪神2000mの坂2回のタフなコースによる距離適性と、道悪。
サリオスは、コース選択(レイパパレより後ろだったので外への選択ができず、内しかなかった)と、距離。
コントレイルは、馬体の成長に足の成長がついていってない状態で、重馬場が足にきたような感じ。それと、前が落ちてこなかったことから3角から上がっていって、足が続かなかった感じ。
モズベッロは、道悪特性と、コース選択、2000m以上の距離適性、阪神との相性。それ以上に、(超)一流騎手(意見あるでしょうが)での好成績(池添との相性○)。
阪神2000mは、スタートすぐ坂というのもあり、2000mという距離以上の距離適正が必要とされると思います。(少し前は、春の天皇賞のステップで使われていた。)
そして勝った馬には、
必ずそれなりの理由がある。
私が買った馬にも勝てば勝った理由があったはずだが、負けたから負けた理由がある。
よってこの記事は誰でも書ける。
最近のダービー馬はダービーがピークぐらいの早熟馬が多いからコントレイルの今後は怪しいと見てる
でも自力が無いと出来ないし
素直に強いと思う
有馬記念を勝ったダイワスカーレットを思い出したわ。
まあでもコントレイルは不甲斐ないね。
それを捻じ伏せてこそだし。
数年前にG2時代ではあるが同レースで大本命キズナを負かした馬もまたラキシスというディープ産駒だった
母父クロフネ、馬体重が軽く馬場が味方になった。
川田騎手が上手く乗った。
コントレイル動いて3着は強いと思うけど…
馬場が良くても、レイパパレに勝てるか
次は、宝塚記念かな?
楽しみです
ここから名馬に登りつめる分岐点のレースだったといえるのか、次のレースが楽しみだな。
コントレイルもグランも大阪杯は互いに意識してたからな、標的になったら変わる可能性もあるしな。
もちろん強いが
次のは難しくなるだろう
確かに、今までの成績は大事だけど、今のコンディション、今日勝てる馬を探さないとな!
さすがに、ここは勝つだろ、G1はルメール、この考えを改めたいが、G1はルメール買っておけば8割くるだろう!
ってか、あの勝ち方が重馬場だったからとかノーマークだったからとか言ってられないほど圧倒的だった。
サニーブライアンのダービーみたいな勝ち方だった。
G1を複数勝つ力はあると思う。
名牝スターロッチの系統ですよ!
こういう母系から今の競馬でも活躍馬がでるというのは
競馬ファン冥利につきますよ
本当に強い馬は馬場にもローテにもお構いなしで勝つ。
それで言えばレイパパレは本当に強い馬なのかもしれない。
大阪杯は、早いペースでの先行にゴール前で更に引き離しに無敗の戦歴。
今回は、金星かもしれないけど、年間代表馬や更には歴史に残る名馬の可能性もと感じるレース。
何れにしても次走の結果だろうから、楽しみ。馬場を気にしないなら凱旋門にも挑戦して欲しいと期待もある。
サイレンススズカの強さ思い出すレースだった
勝ち馬がモズベッロなら金星だったかもしれないけど
ただ良馬場で見たかっただけに、秋の天皇賞(2000m)での再戦を期待!
先々はわからないが。
タップダンスシチーのジャパンカップを思い出す。
結果は2着に9馬身差を付けての圧勝。
4番人気だったというのも今回と同じ。
有力馬が牽制し合ってノーマークの一人旅。
往々にして、起こり得るケースなのは確か。
若い頃から繋ぎが立ち気味で爪も小さいからどちらかと言うとダート向きでああいう馬場でものめらずに走れる。
そこがディープ産駒らしくなくてずっと微妙に思ってたけど、能力プラスαで逆にそれが今回功を奏した感じ。
大原Sは現地で観戦して強いなぁ。とは思ったが、まさかここまでの能力を秘めていたとは。
もうすでに歴史的名牝になりつつあるくらいの名馬だと思います。